大府市にて、自然石の駐車場を作っています。
駐車場というと、一般的にコンクリート土間ですね。
目地をどんなふうに入れようか迷いますね、
スリットがあるなら砂利を入れようかな、玉竜にしようかなとか、
目地は草が生えるから収縮目地にしておこうかなとか、誘発目地にしようかなとか、
正面の仕上げを、金鏝が良いか、刷毛引きか、洗い出しにしようか、スタンプコンクリートなんてのもあるぞ、
なんて。
今回の駐車場は、コンクリートは使いません。
石です。
それも成形された平板ではなく、自然石。
それも平面を出すには不利な角の取れた川石。
多くの造園屋さんや外構屋さんは、材料を石材店で購入します。
カタログで選んで、○○/㎡分とか、○○ｔとかで注文するわけですが、樹造園は・・・
はい、今回は川石を採掘している場所まで直接行きまして、石を選んできました。
このバックホウも私の操縦で・・・
トヨタのアルファードクラスなら、2台吊り上げられるくらいの重機です。
大量の石の山の中から、これは！と言う石を一石一石選んで積み込んでいきます。
こんな深い表情を持った石や、
ハマグリそっくり！な石、
この石なら、あそこに使えそうだなあ、とか、
逆に現場を見てこんな形の石があったら良いな、
なんて思いをもってですね。
今回は駐車場なので、出来るだけ平らな面がある石を探してですね。
でも、これは使ってみたいな！って言う石があると、少し平らでなくても・・・
仕上がった時に、楽しめるかどうか、それが重要です。
本当に平らな面が良いのであれば、コンクリートや石の平板でも加工された平らなものを据えるべきです。
ちなみに上の写真の石は選びませんでした（笑）
この石屋さんでは、数ミリの砂利から、比較的大きな景石に使えそうなサイズのものまで、分類されて置いてありますので実は敷地も広大です。
小さく見えてる人影は、実は御施主様でして、一緒に石を探しに行きました。
自分で選んだ材料で、自分の家の庭を作る。
これって楽しくないですか？
普通は、ほとんどお任せですよね。
ちょっとDIY好きな人でも、ホームセンターでレンガとか材料を買う事はあるかもしれませんね。
でも、自分が川石という選択をした上で、その鉱山まで行ってホームセンターの売り場の何万倍以上の量の中から、好きな石を選んで作れるという。
樹造園では、希望とあらば各地の鉱山や植木の生産現場まで、一緒に行き気に入った一点ものを選ぶことができます。
余裕をもって、今回は2.5ｔほどの石を持ち帰りました。
施工する量に対して、余裕をもって石を選ぶということは、無駄のようですが施工するときに良い仕事をするためには重要なことです。
こんな形の石があったら、もう少し小さかったらなんてことは、自然石を組み合わせるときにはよくあることです。
そうならないよう、選択肢を多く持つようにしています。
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