庭造りの写真が非常に少なく、樹造園は何をやっているのか、という疑問の声が上がりそうですので、
ちょこっとだけ写真をのせます(笑)
引き続き新舞子の庭です。
その前に土場で内職です。
駐車場と庭を抜ける園路をつなぐ階段部分に、
比較的かっちりとした階段を作る計画が出来た段階で、
必要となる石をいつものように鉱山まで行き集めはじめました。
階段になる石ですから、踏面と、蹴上がしっかり確保されていて、なおかつ裏面もしっかり座りの良い物が理想です。
階段二段分探すのに、一日近くかかりました。
仕事が終わった後に、時間を見つけてはコツコツと階段を作り始めました。
写真のように、細かいものは現場で見つけるとして、外周となる大きめの石を決めていきます。
現場に持ち込み、組付けたのが下の写真です。
一、二枚目の写真とは上下が反転してますが、一枚目が下の段で、二枚目が上の段です。
ちなみに一枚目の4番の石は、厚みが蹴上には足りなかったので、現場で変更しました。
一段目の左手前の大きな三角形の石です。
しっかり重量もあり、転がるような石ではないですが、さすがに階段が動くと危ないこともあるので、
少しだけモルタル使って固めました。
完成時には見えなくなってしまう部分です。
このころになって、園路を進んだ先に自転車置き場が作られました。
そんな計画は知らされていなかったので、寝耳に水状態で・・・
てっきり空いてる道路沿いのカーポートに止めるもんだと。
と言っていても、始まらない。
使いにくい庭にはしたくないので、勝手にスロープをサービスで作りました。
この辺が造園工事の緩いというか、臨機応変なところですね。
図面と違うじゃないかと言われればそうなんですけど、
作業をしながら、あっちへ行ったりこっちへ行ったり、何度も庭を歩きます。
その中で、机上で描いた図面に対して、歩幅が合わなかったり、園路の幅が合わなかったり、
使いにくい動線になっていないかを考えます。
その都度自分の描いた図面を否定しながら、現場に合わせます。
図面はあくまでイメージです。
より使いやすく、良いと思った方に切り替えていくべきです。
玄関の扉を開いた瞬間に見える景色、リビングから見える景色、築山のどの面を見せると良いだろうか、
お客さんが小物を置きたくなる石、ちょっと腰掛けたくなる石、現場にいるとどんどんやりたいことが出てきます。
デザイナーと、作業する人間が分業している会社では、職人は安易に図面に逆らえません。
材料をサービスで追加することは、現場判断ではとてもできません。
現場の調査から始まり、図面、材料の仕入れ、施工、決算まですべて一人でやっている樹造園では、
あったら良いな、って思ったらすぐ出来る。
スロープが完成したのは、自転車置き場の位置が分かった次の日ですから(笑)
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