以前土間打ちをブログに投稿しました現場が完成しました。
3月18日の事です・・・。
黒系の栗石と砂利、白系のコンクリートや外壁、一般的にシンプルモダンと言われる系統の仕上がりです。
大まかな部分や、材料などはもちろん決めてありましたが、手前に見える栗石の植栽の部分は、図面も無しで私の感覚で作ってしまいました。
それを良しとしてくれた、お客さんには感謝ですし、非常に仕事がやりやすかったです。
逆に言えば、金額の範囲内でお任せしてもらった方が、はるかに安価に良い物が提供できると思っています。
結果的にとても喜ばれて、嬉しい限りです。
図面ありきで庭を作ると、実際に作ってみると、なんか違うんだよな、と言う感じを受けることが良くあります。
これは設計者と職人が違う場合は特にです。
きれいな図面、そしてその通りの施工、完成した姿も美しいのに使い勝手が悪い、とか
デザインありきで、施工方法を熟知していない設計のために、いざ作る段階で施工に無理が出て強度不足であったり、
構造物なら許可が下りないような小さな基礎でフェンスや壁が作ってあったり。
また、歩いてみると歩幅が合わないような階段や、飛石、
建物の軒や庇を考慮していない植栽や、樹種の選択。
その土地の土質などを理解せずに、土地の形状の中に何を作るかのみに執着した図面など。
「職人が現場合わせで作る」
現場合わせは、なんかいい加減な気がするかもしれないですが、その現場ごとの特性を理解し、その土地に必要な施工をするというのが重要ではないかと思います。
例えば外構レベルでは、普通地耐力の事前調査なんかしませんよ。
今まで条件の良いところで大丈夫だった施工方法を、地盤が軟弱な土地で同じように工事した場合、例えばフェンスが倒れるかもしれない、ブロック塀が傾くかもしれない。
現場で基礎を掘削してみて、これは弱そうだなと思ったら、現場合わせで砕石の下に栗石で補強しておくとか、セメントで地盤改良したり工夫したりするわけです。
現場内で一貫して同じ職人が入らない会社の場合、自分の仕事が終わったらあとは知らないってことになります。
花壇のブロックを積む人と、木を植える人が違う場合、ブロックを積む人はその花壇にどんな性質のどんな植物が植わるか知りません。
いざ木を植えようと思ったら、花壇が浅すぎだったり、ブロックの基礎があって排水しないような花壇だったり、土の底にごみやセメントが捨てられていたり、
これらは自分が造園屋で木を植える人だった時に経験した事です。
デザイナーがそもそも木や植物の性質を知らない。
そして、ブロックを積む人は、木を植えた経験がないから、何が植物に害にがあるのか知らない。
結果植物の育たないような花壇をせっせと作ってしまう事になるんです。お客さんのお金で。
そんな経験も踏まえて、樹造園では極力最初から最後まで自分ひとりですべてを把握した状態で作業をします。
後工程が分かっているから、無駄な作業を減らせます。
それは結果的に金額を安く抑えることが出来たり、仕上がりの品質を高めることが出来ます。
また、庭で作業してる私に行ってもらえれば、作業内容の急遽変更も可能だったりします(図面はこうだけどやっぱりこうしたいとか)
現場監督であり、会社の責任者であり、全ての工事の作業員でもあるので、どの工程のどこの部分でもすぐに話が出来て、結論が出ますからね。
さて現場に戻って、植栽もしまして庭造り完了となりました。
サービスで、常緑で花も楽しめて実も食べられるヒメイチゴノキと、クリスマスローズの紅白、ちょとだけ草類も追加しておきました。
花など植えられるよう、余地も十分残してあります。
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