前回より続きます。
2.家庭菜園
地面に畝を立てて畑でも良いのですが、レイズドベッドとすることで、植物の生育にとても重要な排水性の向上が期待できます。
また収穫物がより目線に近づくので、収穫が楽だったり除草なども少ししやすくなります。
また囲われていることで、スマートな印象になります。
フェンスの板材と合わせて、エコアコールウッドで施工します。
土に直接埋めても腐らず、シロアリの被害も出ないので安心です。
ハイ完成です。
同じくエコアコールウッドの柱材を内側に埋込み、ボルト止めしています。
盆以降雨ばかりだったので、完成したのも雨の中でした。
後日、なにを植えたいか聞いたところ、ホウレンソウとの事でした。
Phを中性に近づけるよう苦土石灰を漉きこんだり、腐植を増やしたり、畑として機能するように土壌改良しておきました。
3.砂利敷き
防草シートを敷き、砂利敷きです。
一口に防草シートと言いますが、実はすごくいろいろあります。
もともと敷いてあった防草シートは、ホームセンターなどでも安く買えるものですが、結構いろいろな草が貫通してきます。
そして紫外線に対する耐候性も低いので、太陽光にさらされると数年で劣化してしまいます。
樹造園ではその後のプランや使い方に合わせて、カタログとサンプルを手にしながら納得いくものを選択できます。
とはいっても、砂利の下に敷く用途ですと、砂利下防草の専用シート、もうこれでほぼ決定です。
耐久性があり、価格も比較的安価です。
砂利分の土を鋤取り、シートを敷き、建物の東西の通路の砂利敷きが終わりました。
すき取った土は柱の穴の土と一緒に庭で再利用です。
砂利は花崗岩の大粒砂利。
たまに見かけるサイズは少し小さく、歩くと足が埋まってしまい歩きにくいものです。
防草シートの上だと余計にシートの上を石が滑って安定せず歩きにくいです。
その点大粒だとほとんど動かず、ずいぶん歩きやすいので気に入って使っています。
4.植栽
植栽はあっさりと、病害虫が比較的少ないもの。
お客さんの希望の樹木とそれに添える樹を選択しました。
子供と遊べる芝生の場所と、砂遊びも出来ちゃう土の場所を。
景石を置き、完成した植栽スペースに何をどう植えようかと、考える時間も楽しいものです。
お客さんから希望のあった、
常緑ヤマボウシ月光
ジンチョウゲ
カラタネオガタマポートワイン
に、
アオダモ
ミツバツツジ
サザンカエリナカスケード
セイヨウイワナンテンレインボー
ベニシダ
フイリヤブラン
ヒューケラ
等の比較的明るい感じの植物を追加して植栽しました。
芝生はTM9を選択。
ヒメコウライシバに比べると、1.5倍ほどの金額ですが、メンテナンスが比較的楽なのと、葉色が青緑っぽいのが個人的に好きです。
芝に必要なケイ素系肥料もしっかりと散布しました。
今後の、また春以降の成長を期待しています。
そして当初ではテラスの階段と庭にはもう一段段差があったのです。
堆肥や土壌改良材と撹拌した残土を敷きならし芝を敷くことで、この段差を一段なくすことが出来ました。
砂山で遊んでくれているのがうれしいです。
やく20日間、ゴソゴソと動き、ちょっと外に出てみようかなと言う庭が出来ました。
土部分は今後乱張りサークルや、ガーデンキッチン、何かを作る余力として空けてあります。
また、家庭菜園部分の周りの平板はもともとは埋もれていて、処分予定だったのですが、全て洗い、
ある限りで勝手口から家庭菜園までの道として再利用しました。
工事は安い金額ではないですが、お客さんが、そして息子さんも庭に遊びに出たがるようになったと喜ばれたことが嬉しいです。
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