大まかに土が減らせて、写真手前側は完成の高さくらいになってきました。
粘土の土は雨が降るとこんなぐちゃぐちゃ、土間打ちは建築の外構業者が行いましたが、歩くのも困難な感じで、道具が散乱しています(笑)
ちなみにこの杭などは、僕の道具なんですが、勝手に使って使い終わった後に捨てたままという・・・外構屋はそんなもんですね。
現場の土質が粘土のような粒子が細かい物であるという事の他に、水が湧いてくるんですが水位がかなり高いです。
バックホウで2mくらいの深さで穴を掘ったのですが、どんどん水が集まってきます。
盛土した場所など例外はありますが、土は地面の中で層状になっていて、粘土の多い層もあれば、砂の多い層もある、
それらが何層にもなっていて今見えている表層はたまたまその層が見えています。
一般的に穴を掘って、砂などが多い層に到達すると、土の圧力が抜けてそこに水が集まってきます、井戸などで水が出るのと同じです。
たまたまその付近だけ水が溜まっていることもあるし、山や丘の上の方などからどんどん供給されて出てくることもあります。
この土地はポンプで汲めども汲めども水が集まってくるので、取り切るのは不可能でしたが、どういう土地なのかが分かると、庭を作るための理解が深まります。
庭の突き当り写真の右側に隣地の擁壁があるのですが、草が生えています。
これは何なのか、というと湿生植物のガマなんですが、擁壁化の水抜き穴から出た水の行き場所がどこにもなく、湿地になっています。
表層は粘土層ですから、自然に浸透はほとんどせず、常にぬかるんでいる状態でした。
ここに土を戻してもずっと水が滞った場所になってしまいますし、擁壁から出る水もちゃんと処理してやらないといけません。
水抜きをパイプで連結しました。
そのうえで、
暗渠と接続して庭の築山の雨水などと一緒に排水していきます。
庭の中で排水出来る深さは、排水桝の排水管の高さに制限されるので、今回は割と表層ギリギリです。
とりあえず地表面だけでも沼状にならなければという感じです。
もっと大規模に予算をかければ、もう少し排水の水位を下げられる事もあります。
ざっと50mくらいの暗渠を敷設し、庭の下地を作りました。
擁壁沿いの暗渠が完成したことで残しておいた土を壁に寄せることが出来、築山の土量がだいたい決まり、芝地になる平場には山砂を入れました。
同様に玄関から道路に出るまでのアプローチとなる部分の下にも暗渠を。
工事の時期がずいぶん後ですが、
奥の庭から道路までは勾配があるので、奥から集まってくる水を道路の前で拾うための暗渠も一系統。
後日雨の日に撮影したものです。
庭側の暗渠です。
太いのが暗渠、右の細いのは屋根から雨樋を経て出るもの、左は排水です。
屋根からの水量よりもはるかに多く、雨が上がった後も二日くらいは出ている感じです。
そして道路側です。
なかなかの水の量です。
今まではこれだけの水が排水されずにいたのだから、庭が沼のようになるのも納得です。
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